コアラ日記

この連載について

ごあいさつ

はじめまして。
わたしはふだん本のデザインの仕事をしています。
日記を書いてみたらとすすめられたので、書いてみますが、
たぶんあまり得ることのない日記です。
コアラの絵はヒグチユウコさんが描いてくれたわたしです。
なので、コアラ日記というタイトルにしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

第25回

2月の日記(前半)

2024年5月15日掲載

2/1

「めかぶが出たら買うこと」とGoogleカレンダーに入っている。

去年のわたしからの(以後も毎年つづく)おしらせだ。

塊のめかぶを探しに行かねばならない季節到来。

西尾維新さん『鬼怒楯岩大吊橋ツキヌの汲めども尽きぬ随筆という題名の小説』本文フォーマット。

ほぼ日へゆき、早川書房へ行った。

東直子さん『魚を抱いて 私の中の映画とドラマ』色校もどし。

Kasumi oomineさんとくどうれいんさんエッセイの装画のやりとり。

柴崎友香さん『百年と一日』文庫の帯のやりとり。

2/2

MOEふろくのクリアファイル(ヒグチユウコさんのアリスの絵柄)を提出。

『Wピース』外側のラフ。

青山ゆみこさん『元気じゃないけど、悪くない』ラフ。

竹尾で行われる水戸部功さんとの展示のDMの色校戻し。

デザインは水戸部さんです!

2/3

松田青子さん『お砂糖ひとさじで』本文フォーマット。

片岡俊さん『LIFE WORKS』ラフ。写真を見つめて、いい時間。

友人の新しいアトリエへ。

2/4

ずっと家。

2/5

ヒグチユウコさんのMOE連載「いじわるねこ」ラフ。

おしるこさん『だんごむしまつり』本文ラフ。

高畠那生さんと打ち合わせ。

柚木沙弥郎さんの風呂敷のやりとり。

雪朱里さんから、先日行われた種字彫刻師展のときに質問していた内容について返答がくる。

なんてまめなんだ…。おかげでとても勉強になりました。

一木けいさん小説の本文用紙を決定。

2/6

布川愛子さん『なつのおそろいをつくりに』絵本ラフ。

この絵本はシリーズで、とうとう一年が揃うことに。

佐野洋子さん『ぺこぺこ』入稿。

夜、グラフィック社津田さん、Adobe西塚涼子さん+タロさんとご飯。

どの本のことかは書けないが、色校がほんっとうにひどいものがきて、何も見ないで送っているのだろうか?! とひさしぶりに超むかついた。

データと違うし! なのにデータのせいにするし!

印刷会社から直接色校が届いてしまうパターンは何か起こりがち……。

2/7

水戸部功さんとの竹尾展示の図録の印刷立会いで沼津へ。

同業者と印刷立会いにいくのはめずらしいので、ほうほう、そう戻すのかーと興味深い。

夕方まで刷り出しを見て、夜は国立競技場でメッシを見た。

夜の観戦があんなに寒いものだとは知らなかった。

ヒグチさん「いじわるねこ」入稿。

加藤千恵さん文庫の目次など。

2/8

辻村深月さん『あなたの言葉を』ラフ。

るるてあさんと、主婦と生活社・斉藤さん、立道さんと打ち合わせ。

いつもお土産にいただくお菓子が美味しくて…ありがたいです。

2/9

コンドウアキさんのシール(なんのシールかはまだ言えない)修正。

柴崎友香さん『続きと始まり』帯。

朝、竹尾にて水戸部さんと「アイデア」誌の撮影+インタビュー。

午後、松岡茉優さんとNuméro対談。

編集さんから素敵なお花や、松岡さんからチョコレートをいただいて感激。

松岡さんはいつもおいしいものをくださる…。

そして何で…編集さん! 誕生日を知っているんですか!

2/10

誕生日なので寿司を食べた。

2/11

吉祥寺へ。

買いたいものがあってユザワヤにいき、台湾カステラが目の前で焼きたてだったので買った。

そのまま穂村弘さんちへ持っていき「バレンタインだよ」ということにした。

加藤千恵さん文庫色校戻し。

2/12

ジムへ。

(未来のわたしより。それだけだったはずはないのだが、何も書いていないし覚えてもいない)

2/13

イ・スラさん『29歳、今日から私が家長です。』ラフ。

グラフィック社へ行き、『宇野亜喜良クロニクル 新版』色校。

そのまま津田さんと福井へ。

水戸部さんとの展示の図録、表紙の色校(箔だが)戻し。

だんだん展示が近づいてきている…。

2/14

朝福井から帰京。

だんごむし絵本本文修正。

柴崎友香さんと岸政彦さん『大阪』の文庫本文いろいろ。

夜、まるちゃんとあんちゃんとご飯。

2/15

『たくさんのふしぎ ウンム・アーザルのキッチン』調整。

入江明日香さん画集の入稿。

斉藤倫さん『探検家学園4』ラフ。

ナナロク・村井さんとめずらしくzoom。

講談社「モーニング」にて、池田さんと打ち合わせ。

ほぼ日へゆき、扶桑社へ。

扶桑社が引っ越すので、処分するというものをいただきに行ったのだった。

それはもういいもの。とてもいいもの。

東京新聞さんと先日のインタビューのことなどでやりとり。

最近の名久井さん


えい!と少し遠出をしています。