ごあいさつ
はじめまして。
わたしはふだん本のデザインの仕事をしています。
日記を書いてみたらとすすめられたので、書いてみますが、
たぶんあまり得ることのない日記です。
コアラの絵はヒグチユウコさんが描いてくれたわたしです。
なので、コアラ日記というタイトルにしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
4月の日記(後半)
4/16
チュンコ先生に買ってきてもらった伊江島の島らっきょう(伊江島のが最高)を漬け、オランダで食べたharingに挑戦。
島らっきょうを漬けるのは、もはや年中行事のひとつだけれど、ニシンを漬けるのは初めて。ひさしぶりに魚を捌く。
4/17
小林エリカさん、筑摩書房・山本さんと打ち合わせ。
前にも打ち合わせしていたのだが、日が空くとみんなうっすら忘れていて、復習から始まる。
SUPER BEAVERがZEPP歌舞伎町で柿落としをするというので、渋谷龍太さんの本を担当したご縁で連れていっていただく。
せまい空間で聞くのはすごく楽しい。
KADOKAWA・北川さんが、横でぴょんぴょんしていた。
椅子のない、オールスタンディングな場所なので、わたしも立っている。皆のぴょんぴょんで、地面が揺れ、わたしもすこし上下する。でもここで、釣られてぴょんぴょんしたら、きっとわたしの膝は大変なことになる、と自重。
渋谷さんやみなさんとご挨拶して帰宅。
渋谷さんは、歌っていない時、なんだかかわいらしい。
ちなみに担当した渋谷さんの本は『都会のラクダ』『吹けば飛ぶよな男だが』。
かわいいのでよかったらぜひ。
4/18
水鈴社・篠原さんとご飯。
美味しいものがすきな人とご飯はいいものだ。
4/19
マンションの排水管点検があり、仕方なく家にいるが、思いのほか大変なことになりそうで、ハラハラとする。
今年、工事になったらイヤだな…。
夜、チュンコ先生とご飯。
4/20
仕事をしていたのだが、これといって何もない一日。
4/21
早川書房・窪木さんがピーターラビットの色校を持ってきてくれる。
夕方小学館へ。SF短編のケース裏の色校など。
ヒグチユウコさんの『ちいさな画集』見本届く。かわいいので写真に撮る。
ほんとうに小さい。できてすごくうれしい。ほんとうにかわいい。
4/22
オザキフラワーパークへ。連休前になんとかミニトマトを植えたいと思い、出かける。
チュンコ先生に言われた「買うなら100円高くても接ぎ木の苗に」という言葉通りに購入。
紫蘇なども購入。うっかりユーカリも購入。結構な大荷物になる。
4/23
筍掘りへゆく。チュンコ先生ゆかりの小田原の山。
昨日の苗のことを話したら、早朝に彼女もオザキにいたとのこと。
筍が今年は不作だけれど、いくつか掘れただけでも、とても楽しい。
自慢だが、わたしはマイ鍬を持っている。
堀り終わった後は皆でラーメンを食べ、鈴廣、早瀬のひもの、のあとにファーマーズマーケットをはしご。
車の中で、メンバー全員が観ている「ブリティッシュベイクオフ」のメアリーとポールのものまねをしあう。
「生地が生焼けじゃないか…!」「でもわたしはこの味は好きよ」など。通じるのがすごい。
100%ORANGEの繭子さんが「ブリが飽きるほど食べたい!」と言ったので、ゴールデンウィークに集まって、みんなで「角上パーティ」しよう!ということになる。
「角上」のことをチュンコ先生と繭子さんから習う。
「角上魚類」という、チェーン店で、ふたりは小平店に通っているそうだ。
「魚のランドだよ」という言葉に胸が躍る。
帰り道、筍をY家にかさこじぞうして帰る。
4/24
長島有里枝さんの本『去年の今日』の打ち合わせ。
zoomにて、講談社・堀沢さん、画家の青木陵子さんと。
青木さんとは何度もお仕事をさせていただいているけれど、いつも、おまかせすればそれでよし、という気持ちになるので、打ち合わせでちゃんと伝えるのはむずかしい。
絵がとても楽しみ……。
小学校の時に遊んでいただいたお嬢さんが、もう一人暮らしと聞いて慄く。
夕方から、チュンコ先生と、原宿駅近くで開催されているFENDIの展示へ。
なぜ急にFENDIかというと、越前のお館さまが、お土産のカードをお作りになったとのことで、それはもらいに行かねば!と意気込んで予約したのだった。
入り口から、なんか気配が澱んでいたけれど、全体的にちょっと残念で、展示って難しいなあと思う。
出口もよくわからず、なんとなくドアを開けて裏口みたいなところへ出る。
お土産のカードは、なんと、表参道にある店舗に行かないと貰えないとのこと!
なんだそれは!と怒りたくなったけれど、すごすごと歩いてお店へ。
無事カードをいただき、カードはすばらしい出来で、徒労感ありつつも、すこし回復。
4/25
朝から夕方まである俳優さんの撮影(まだ言えない)。
置いてあった「おかしやうっちー」のクッキーがとてもおいしい。
6種類入っていて、小麦粉違いで3つ、トンカ、玄米米粉、どんぐり。
どんぐり味がとくにすきだった(全種類食べた)。
4/26
KADOKAWA・岩橋さんと『令和ブルガリアヨーグルト』(宮木あや子著)打ち合わせ。
変わった構造の小説で、しかも明治さんと作られており、試みが面白い。
4/27
紙の商社である竹尾で、竹尾さんたち、水戸部功さんと打ち合わせ。
来年、ふたりでやる展示に向けていろいろ相談。
毎月恒例、なごみの美容院の日だったのだが仕事の算段がつかず、わたしだけ早めに切ってもらって、小学館へ。
SF短編のケース穴の位置調整会議。
ちょうどその時に編集部に置いてあった、とある方の貴重な原画を見せてもらう。
数十年、小学館の倉庫に眠っていたらしい…。
とある方のことが大好きなので、非常に嬉しかったけれど、ずっと眠らせていたってことは、まあいいことではないので…、細かくは書かないことにします…。
4/28
『ボンバルボン』(キューライス著)ラフ、夜ボリス雑貨店へ。
4/29
朝からほぼ日さん主催の『生活のたのしみ展』へ。
トリドリというたのしみ展のキャラクターをコンドウアキさんが描いたので、彼女にも会え、ふたりで少し買い物を楽しむ。
会場では、福田利之さん、せっちゃん(轟木節子さん)などなど、久しぶりの方々に会えてうれしかった。
4/30
家でゆるゆると仕事など。
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第1回2月の日記(前半)
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第2回2月の日記(後半)
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第3回3月の日記(前半)
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第4回3月の日記(後半)
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第5回4月の日記(前半)
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第6回4月の日記(後半)
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第7回5月の日記(前半)
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第8回5月の日記(後半)
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第9回6月の日記(前半)
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第10回6月の日記(後半)
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第11回7月の日記(前半)
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第12回7月後半の日記
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第13回8月の日記(前半)
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第14回8月の日記(後半)
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第15回9月の日記(前半)
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第16回9月の日記(後半)
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第18回10月の日記(後半)
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第21回12月の日記(前半)
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第22回12月の日記(後半)
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第23回1月の日記(前半)
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第33回6月の日記(前半)
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第34回6月の日記(後半)
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第35回7月の日記(前半)
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第36回7月の日記(後半)
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第37回8月の日記(前半)
ブックデザイナー。1976年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店勤務を経て、2005年独立。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がける。第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。2022年BEST BOOK DESIGN FROM ALL OVER THE WORLDにてBronze Medal受賞。