コアラ日記

もくじ
この連載について

ごあいさつ

はじめまして。
わたしはふだん本のデザインの仕事をしています。
日記を書いてみたらとすすめられたので、書いてみますが、
たぶんあまり得ることのない日記です。
コアラの絵はヒグチユウコさんが描いてくれたわたしです。
なので、コアラ日記というタイトルにしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

第62回

8月の日記(後半)

2025年11月30日掲載

8/16

ヒグチユウコさんのPUTITTOを出して遊んだ。

午後、NHKエデュケーショナル・倉森さん宅で、テレビマンユニオンさんたちとご飯会。

みなさんとても面白く、ご飯も美味しくてよい時間。

夜、自宅から見える花火を堪能。

8/17

ほっけを食べ比べるパーティ、通称「ほっパ」をチュンコ先生の家で開催。魚好きを招集。

8/18

MOEの年間購読でもらえるヒグチユウコさんトート入稿。

稲田俊輔さん『キッチンが呼んでる!』文庫ラフ。

ムーミン手帳入稿。

安野光雅さん『地球は日時計』修正作業。

大どろぼう展巡回先の色校。

森絵都さん『デモクラシーのいろは』本文作業。

先日、元扶桑社・田中さんにもらったバリ土産のピーナツ

Kacang Kapri Tari Bali MEMANがめちゃめちゃおいしい。

バリに行く方がいたらぜひ買ってきてほしい(わたしの分も)。

8/19

丸田洋渡さん『これからの友情』本文作業。

クリハラタカシさん、小学館・中村さんと打ち合わせ。

水鈴社・篠原さんと打ち合わせ。

夜中に帰ってきて、誰もいないと思ったマンションのエレベーターに人が乗っていた。

あなたが「おしろい」か!と心の中で叫んだ。

いくつか嗅ぎ分けられる香水の匂いがあり、「おしろい」「フラワー」「セクシー」などと(心の中で)あだ名をつけていて、フラワーは先日どなたか判明し、今日はおしろいの正体が判明。

おしゃれなナイスミディだった。

8/20

『これからの友情』入稿。

本上まなみさん『みんな大きくなったよ』入稿。

河出文庫フェアのラフ。

彬子女王殿下の『飼い犬に腹を噛まれる』本文作業。

夜、すみだトリニティホールにて、青葉市子さんのコンサートへ。

横にまた穂村弘夫妻が! 

市子ちゃんの音楽は、本当に遠くてやさしくて、魂をツルツルと拭いてもらうような感じ。

終わった後、バックヤードに呼んでいただいて、市子ちゃんのかわいい衣装を愛で、ミントくんに葉っぱなどをいただいて、3人で資さんうどんを食べて帰った。

8/21

鈴木俊貴さん『僕には鳥の言葉がわかる』の何度目かもうわからないくらいの帯作業。

Gakken・長岡さんと打ち合わせ。

小学館にて、徳山さんと打ち合わせ。

8/22

滝沢カレンさん『でかまりなちゃん』色校。

はらだ有彩さん本文フォーマット。

『るきさんの文庫手帳2026』本文作業。

北澤平祐さんと金の星社・谷口さんと打ち合わせ。

帰りにみんなで伊野孝行さんの個展へ。

マンションのエレベーターで初めて会う女性といっしょだった。

彼女は「スパイシー」と呼ぶことにする。

8/23

とある撮影にちょっとだけ顔をだし、

午後は映画「タローマン万博大爆発」を見に渋谷へ!

藤井亮さんの舞台挨拶つきだったが、生タローマンさん最高だった。映画ももちろん最高。

写真と映像を撮りまくってしまった。

8/24

なんの記録も記憶もない一日。

8/25

大どろぼう展、京都のチラシ作成。

朝、税理士さんのところへ。

MARUZENにて開催中のコウペンちゃんの原画展へ。

8/26

左右社・筒井さんと打ち合わせ。

午後、コスモテックにて『これからの友情』箔立ち合い。

ナナロク社・村井さんがとてもうれしそうだった。

8/27

ヒグチユウコさんの2026年手帳の色校。

北田卓史展のパネル作成。

小学館にて、徳山さんと打ち合わせ。

今本さんからキウイブラザーズをいただいて大喜び。

8/28

ちょっとつらくて面倒なことがあり、心が重い。

自分でどうにもできないことがつらいのだなとわかる。

自転車によく乗った日。

Mさんからとても大切なものをいただいて、思わず泣いてしまった。

ルマンドがふたつだけ手元にあって、子供のころはうまく開けられず、ぐしゃぐしゃになった状態を端から吸うように食べていたなと思い出し、勇気を持ってわざとそうして食べてみたら、わたしの中のルマンドの味はこれで、とてもおいしいな、と思った。

いつかまたやろう。

8/29

クローゼットを開けたら服の間から2匹の黒猫の子猫が飛び出してきた、

という夢をみて、リビングへ行ったら、子猫があと4匹くらいいてびっくりする、

という夢を見た。

こういう場合だいたい家も現実とは違うし、住んでいる人も違う。

なんか合宿所みたいだった。

とある本のラフ(まだ書けない)。

『カシワイ作品集』色校戻し。

ムーミン手帳色校戻し。

宮永愛子さんの麻布台ヒルズではじまる個展のオープニングへ。

説明を読みながら作品を見ていると、時間や場所というものが押し寄せてきた。

宮永さんは相変わらずピカピカしていて、楽しかった。

パワーのみなぎる感じがいつもすてき。

8/30

NHKエデュケーショナル・倉森さんに誘われて京丹波へ。

京丹波の素敵な街並みを作った方の説明を聞きながら街をめぐるという素敵な旅。

いつかぜひ旅行でまた来たい場所。

8/31

京丹波から移動し、新大阪で下車。

大阪中之島美術館にて、ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展と「日本美術の鉱脈展」を見た。

日本美術の展示がとても面白く充実。ルイ・ヴィトンの方は、いくつか素敵なものもあったけど、展示としてはちょっとものたりない感じ。つかれきって帰京。

最近の名久井さん

まだぜんぜん寒くなくて(個人の感想です)

冬の間にコートが全部着られるかどうか不安。

もくじ
著者プロフィール
名久井直子

ブックデザイナー。1976年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店勤務を経て、2005年独立。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がける。第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。2022年BEST BOOK DESIGN FROM ALL OVER THE WORLDにてBronze Medal受賞。