コアラ日記

もくじ
この連載について

ごあいさつ

はじめまして。
わたしはふだん本のデザインの仕事をしています。
日記を書いてみたらとすすめられたので、書いてみますが、
たぶんあまり得ることのない日記です。
コアラの絵はヒグチユウコさんが描いてくれたわたしです。
なので、コアラ日記というタイトルにしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

第69回

12月の日記(前半)

2026年3月15日掲載

12/1

毎月恒例ちくまラフ。MOEのヒグチユウコさんカレンダーの色校戻し。

午後左右社・筒井さんと打ち合わせ。来年は100%ORANGEさんのかわいい手帳だと見せてくれた。

夜、矢部太郎さんと八紘美術・岡本さんと『光子ノート』打ち上げ。

矢部さんが大家さんに教わったというお店に連れて行っていただく。

12/2

矢部太郎さん『楽屋のトナくん』ラフ。

午後、まだ言えない絵本の打ち合わせ。

夕方、KADOKAWA・北川さんとLiSAさんの本打ち合わせ。

夜、チュンコ先生、Adobe・りょんりょん、DNP・あいたんとご飯。

ロンドンから出したハガキがやっと届いた。

12/3

「デザインのひきだし」の連載「本づくりの匠たち」の取材へ。

やや遠方。嘘みたいな色の水辺を見た。

12/4

江國香織さん『外の世界の話を聞かせて』ラフ。

朝、矢部太郎さんと八紘美術へ行って、シルクスクリーンのテスト。

矢部さんのイベントでシルクスクリーンをやろうとしているので、できそうかどうかやってみたかったのだった。手持ちの版を持って行った。

みんなで近くの美味しい餃子を食べた。

夕方、福音館書店・北森さんとうちあわせ。

北森さんはウールのコートを着ていてとても素敵だった。シャーロック・ホームズのよう。

コートを着ているのを見るのがすきで、ダウンではなくできるだけコートを皆に着てほしい。

12/5

ジムへ。

夕方、小学館へ行き、徳山さんに『大長編ドラえもん のび太の海底鬼岩城愛蔵版』の色校を見せてもらう。

今日から下北沢のB&Bの一階のスペースで「鈴木成一書店」がはじまった。

朝イチで水戸部功さんと鈴木久美さんは行ったという情報が入り、アルビレオさんに連絡をすると、これから行くとのこと。ちょうど車で神保町にいるよ!ということでふたりを拾って向かう。キラキラの表参道を通って、キャーキャー言いながら、いつかまたドライブに誘いたいなと思った。

到着すると、夥しい量の本が並び、その全てが鈴木成一さんという人を通してでてきたことに圧倒される。本は家にたくさんあるのに、ついつい購入してしまった…! 危険な書店。アルビレオのおふたりの、当時の制作裏話を副音声で聞きながらみる、という贅沢をした。

応募していたドラえもん短歌が佳作にはいったと聞いて、とてもうれしかった。

12/6

カシワイさんがABCでサイン会をするので、ちらっと会いに行った。美味しそうなものを頂戴してしまった。

ご挨拶をした編集さんが高校の後輩とのことで、出版界に後輩多過ぎないか?と思う。各社にいるくらいの勢いだ。

午後、熱風のインタビューを受けるため、スタジオジブリへ。

次号はナナロク社・村井光男さんの特集なので、わたしもおこぼれにあずかったのだった。

土曜日ということもあり、社員のみなさまがいらっしゃらなかったので、いろいろご案内していただいた。宮崎駿さんの机など…。

小学校時代、「アニメージュ」を購読して「風の谷のナウシカ」の連載を待ち侘びていたほどなので、聖地にきてしまったという感動がやばかった。

村井さんと3時間半くらい話したのに、帰り道でさらに1時間半くらい喋り倒した。

12/7

水鈴社・篠原さんの事務所へ。

午後はパレットクラブにて先生。

12/8

ノンタンのなにかのラフ。

『フォースウィング』のアプルーバル用ラフ。

静山社・荻原さんと打ち合わせ。

夕方はドラルームへ。

去年スウェットを購入したブランドで今年もまた買い足したかったので、サイトを11月から数日おきに見ているのだが、まだ水着がトップページで、長袖の気配がない。心配。

小学館で「海底鬼岩城愛蔵版」の三方小口印刷の色校へ。

今回の愛蔵版は、本の上と下と綴じていない側(本文の紙が見えている部分全部)に印刷をほどこしているのでその確認。深海のドラちゃんたちがかわいい。

そのあと伊勢丹に寄ったが、目当てのものは在庫払底。

偶然通りかかった今日までのエリック・ホグラン展をみられて至福。

12/9

午前中、グラフィック社へ。ヒグチユウコさんにいいものセットをもらった。

12/10

井戸川射子さん本文作業など。

夜は川上未映子さんと穂村弘さんの対談を聞きに新宿の紀伊国屋書店へ。

終わった後みんなでご飯。なんだかもう親戚の集まりのようだ。

12/11

宮崎哲弥さん『『100万回生きたねこ』のナゾを解く』ラフ。

江國香織さん本の入稿。

まだ言えない本の、これぞと思っていたラフが没になりがっかり。

王子エフテックスさんへ。

Nowakiで買った堀道広さんの漆のスプーンが届く。

「普段つかっていくことが一番のお手入れ」みたいなことが書いてあったので、どんどん使おうと思う。

12/12

井戸川射子さん『私的応答』ラフ。

高柳蕗子さん歌集の本文作業。

猫目小僧DVD作業。

いやでいやで仕方ないが、役所の窓口にいき、説明をしてもらいながら書類を書く。

対応してくれたAさんが、安藤サクラさんにとても似ていて、ドラマ「ブラッシュアップライフ」の世界に入り込んだようで、ものすごく楽しんだ。

筆入れがアフタヌーンティーで、シャープペンシルはポムポムプリンだった。

12/13

チュンコ先生宅でこんにゃくづくり。ヒグチユウコさんと今井昌代さんとKちゃんと。

こんにゃくはもうかなりの完成度。

12/14

KADOKAWA・北川さんの作業など家でずっと仕事。

12/15

「たくさんのふしぎ いきものの熱」本文作業。

『哲学者たちの〈ほんとう〉の仕事』色校。

猫目小僧DVDのブックレット作業など。

最近の名久井さん

がっつりした仕事にがっつりされています…。

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著者プロフィール
名久井直子

ブックデザイナー。1976年生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店勤務を経て、2005年独立。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がける。第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。2022年BEST BOOK DESIGN FROM ALL OVER THE WORLDにてBronze Medal受賞。